旅好き、温泉ファンなら、湯上がりにつるつるスベスベになったことを実感した経験は、誰もがあるでしょう。温泉成分の効果もありますが、もっとも大きなインパクトがあるのが温泉のpH(ペーハー)。実はアルカリ度が高ければ高いほど、肌は「つるつるスベスベ」になるのです。日本一のつるつるスベスベ温泉は、長野県白馬村の白馬八方温泉です。
蛇紋岩と熱水が反応して高アルカリ温泉が誕生

実は温泉に入ることで、肌荒れする温泉もあります。それが強酸性の温泉。
肌は弱アルカリ性ですが、表明の皮脂が削られてしまうので、湯上がりに保湿剤を塗っておかないとひどいことになるケースも。
肌の弱い人には実はおすすめできない温泉が、玉川温泉に代表される強酸性泉なのです(有名な草津温泉もその仲間です)。
その強酸性泉と対極にあるのが、強アルカリ泉。
水素イオン濃度(pH)が6以上7.5未満の泉質が中性ですが、pH6未満でpH3以上が弱酸性、pH3未満が酸性、そしてpH2未満が強酸性に分類されます。
pH7.5~8.5未満が弱アルカリ性、pH8.5以上 がアルカリ泉ということに。
アルカリ性泉(pH8.5以上)は強い角質除去作用(肌がぬるぬるする)があり、「美人湯」として知られています。
温泉のpH値は掲示される「温泉分析書」で確認できますが、白馬村の白馬八方温泉(白馬八方温泉第1号、第3号の混合泉)は、pH11.4で、日本一の強アルカリ泉なのです。
源泉は白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)で知られる白馬鑓ヶ岳直下、南股右岸で、1号井と3号井を混合して、山麓にある4ヶ所の日帰り入浴施設、65軒の宿泊施設、3ヶ所の足湯に配湯しています。
少し専門的になりますが、珍しい蛇紋岩(じゃもんがん=高塩基性の岩)と熱水が反応してできた温泉が、高アルカリの秘密。
北アルプスの稜線で咲く花が2000m以下で観察できるという八方尾根の秘密も、実は蛇紋岩にあります。
TOPの画像は、共同浴場「みみずくの湯」の露天風呂からは八方尾根をバックに白馬三山を眺望したもの。
源泉に近い「おびなたの湯」(冬季休は貸切露天風呂として営業)、そして「八方の湯」、「郷の湯」と4ヶ所の共同浴場がスタンバイするほか、周辺の各宿にも引湯されています。
宿泊施設では循環している場合もあるので、温泉にこだわるなら、ぜひ共同浴場でも入浴を。

日本一「つるつるスベスベになる温泉」は、白馬八方温泉
白馬八方温泉/はくばはっぽうおんせん
● 長野県北安曇郡白馬村北城
● 白馬村公式観光サイト
● 源泉に最も近い「おびなたの湯」は冬季「貸切露天風呂おびなたの湯」として営業


白馬八方温泉で、宿を選ぶ際、リゾートホテルを選びがちですが、pH値にこだわるなら、源泉かけ流しを選ぶのがおすすめ。
温泉を循環利用する湯船では、つるつるスベスベ感が失われるというのが大きな理由です。


