昭和29年11月3日に公開された特撮映画が『ゴジラ』。これが初代のゴジラ(ゴジラシリーズ第1作)で、まさに怪獣映画の元祖となっています。そのゴジラ、「上陸したのは観音崎」という説があり、しかも県立観音崎公園のたたら浜には、「ゴジラの足跡」まで設置されています。いかにも真実のような感じですが・・・。
日本の怪獣映画の原点が、ゴジラ

特殊技術を「特撮の神様」円谷英二(つぶらやえいじ)、そして音楽を作曲家で映画音楽も手掛けた伊福部昭()が担うという豪華な布陣。
内容は水爆実験で安住の地を追われたゴジラが、首都・東京を目指し、東京で破壊の限りを尽くというものです。
昭和29年3月1日、ビキニ環礁で第五福竜丸が核実験の放射能を受けるという事件が発生。
それもモチーフになっていて、反核兵器的な側面も有していました。
「ゴジラか科学兵器か驚異と戦慄の一大攻防戦!」
「放射能を吐く大怪獣の暴威は日本全土を恐怖のドン底に叩き込んだ!」
というキャッチコピーも印象的で、観客動員数961万人という大ヒット作となりました。
観音崎北東15マイルの海中に、ゴジラ発見!
ゴジラは大戸島(小笠原諸島にある架空の島)の伝説の怪物で、度重なる水爆実験で、生活環境が破壊されたという設定です。
映画に「観音崎北東15マイルの海中に、北西に向け移動のゴジラを発見す!」という放送が流れるシーンがあり、観音崎上陸説が広まりました。
15マイルは28kmほど。
つまりゴジラは観音崎の北東27kmと、もう東京港あたりにいたことがわかるのです。
「観音崎は長年ゴジラが初上陸した地とされてきましたが、実はこれは間違いで、ゴジラが初上陸したのは、観音崎ではなく芝浦だということが分かっています」(観音崎自然博物館)。
東京湾を周遊中の東海汽船の納涼船「橘丸」(たちばなまる)の乗客が目撃、その後、品川埠頭に上陸するというのが正解です。
結論をいえばゴジラは観音崎には上陸していません。
観音崎に上陸したのはゴジラではなく、『ガリバー旅行記』のガリバーです(江戸時代、ガリバーは日本に来ていた!参照)。
「ゴジラ上陸の地は、観音崎」は本当!?
映画『ゴジラ』|Godzilla

● 監督:本多猪四郎
● 特殊技術:円谷英二
● 音楽:伊福部昭
● 主演:宝田明・河内桃子
● 制作:東宝
● 公開:昭和29年11月3日
● 上映時間:1時間37分
● 次作:ゴジラの逆襲



