三ノ輪橋停留場(東京都荒川区)〜早稲田停留場(新宿区)を結ぶ都電荒川線(12.2km)。都内に唯一残される路面電車(法律的には軌道)ですが、正式名を知る人は、ほとんどいません。東京都交通局は、訪日外国人にもわかりやすいように「東京さくらトラム」(Tokyo Sakura Tram)と称していますが、これも正式名ではありません。
正式名を知っている人はほとんどいない!

都電のルーツは、明治15年6月25日に開通した東京馬車鉄道(新橋〜日本橋)。
10月1日には、早くも当時の繁華街、日本橋〜上野〜浅草〜日本橋という環状線の営業を開始、31両もの馬車を投入しています。
馬が牽引する客車という乗り物でしたが、明治36年、電化によって東京電車鉄道に名前を変えます。
明治44年8月1日、当時の東京市が買収して、公営(東京市電気局)の運行となり、名前も東京市電に。
昭和18年7月1日、東京都制施行で、東京都電になっています。
条例的な裏付けとしては東京都地方公営企業の設置等に関する条例、そして東京都電車条例(昭和39年3月31日公布)。
東京都電車条例には、「第一条 東京都電車(以下「電車」という。)による旅客運送に関して必要な事項は、軌道法(大正十年法律第七十六号)その他の法令で定めるもののほか、この条例の定めるところによる」と記され、正式名が都電ではなく、「東京都電車」であることがわかります。

東京都電、正式名は何!?
東京都交通局のホームページ内にも都電荒川線というフレーズはありますが、「東京都電車」は皆無。
「東京都交通局では、「東京さくらトラム」を都電荒川線の愛称として決定しました」とあり、実際には「まったく使われない、正式名称」という感じです。




