奇跡的に東京23区に残された路面電車が、都電荒川線(東京さくらトラム)。王子電気軌道を前身に、専用軌道が多かったこともあって、今も健在で、「いつ乗車してもなかなか座れない」ほどの盛況ぶりです。そんな都電で唯一のレトロ車両が東京都交通局9000形。平成19年5月27日に営業運転を開始した車両で、2両が活躍しています。
東京市電時代の車両がモチーフ


都電には本当の意味での「レトロ車両」はありません。
現役で走る車両で、もっとも古い製造年の車両が7000形ですが、大幅に改造されて7700形として再デビューを果たしています。
9000形車両は、都電荒川線の活性を目的に誕生した「レトロ風の車両」。
明治時代後期〜昭和初期頃の東京市電(東京都制が敷かれる昭和18年以前)をモチーフにした全鋼鉄製車両で、3枚窓の前面、丸形の前照灯、戸袋部分の丸窓が印象的です。
屋根は二重構造のように見えますが、あくまで見せかけで、屋根部分に空調ユニットが収まっています。
目下、エンジの9001号車、ブルーに塗装された9002号車の2両があり、内装は同じです。
木目調を採用し、床はフローリングなので、レトロ感たっぷり。
しかも手すりは真鍮(しんちゅう)というだわりです。
ホームとの段差も少なく、車椅子スペースももちろん確保されています。
外部にも広告を入れない(広告ラッピングを実施しない)などのこだわりもあり、内部の広告も基本的にはレトロ調。

都電唯一のレトロ車両「9000形」に乗ろう!
9000形は今どこを走っている!?

東京都交通局9000形は、車庫に置かれているときもあるので、待っていれば来るというわけではありません。
そこでお役立ちなのが、都電運行情報サービスの車両検索。
検索欄で9000形を選べば、今どこにいるのかがたちどころに判明します。



