スマホでも見やすい、旅のサイトが始まりました!

【不思議の国ニッポン】不思議な円筒分水槽

富山県魚津市にある東山円筒分水槽(ひがしやまえんとうぶんすいそう)。「日本一美しい円筒分水槽」と称され、国の登録有形文化財に指定されています。丸い筒の中から鮮烈な水がボコボコと湧き出す不思議な水槽、実は周辺の農村の水争いを避けるため、均等に水を分けるために生み出されたシステムです。

水争いを解決した公平分水システム

東山円筒分水槽
三方向に4:4:2の割合で分水

富山県魚津市を流れる二級河川、片貝川(河口部には魚津埋没林があります)。
水源となる北アルプスの前衛峰、標高2000m級の山々からわずか27kmほどで日本海に流れ落ちる日本屈指の急流で、平均勾配も8.5%。
日本一の急流ともいわれる同じ富山県の常願寺川でさえ平均勾配は5%なので、その急流ぶりがよくわかります。

しかも、この片貝川、かなりの暴れ川で、流域の村は雪解けや豪雨時には水害、そして夏期には深刻な水不足に悩まされていました。
そのため、渇水期には水争いが絶えない状態に(上流部で用水を引けば有利になります)。
水争いを解決するため、複数あった取水口を1つにし(黒谷頭首工を設置)、左岸(上流から見て)に貝田新円筒分水槽、右岸には東山円筒分水槽を設置、さらに片貝川の川底にヒューム管を埋めて2つの分水槽を連結する事業を昭和13年にスタート。

戦時下での中断をはさみ、昭和30年に完成したのが東山円筒分水槽です。
単に丸い筒から水が湧き出すものではなく、東山地区の天神野用水・青柳用水・東山用水の3つの用水に4:4:2の割合で水を分配しています。

ちなみに、円筒分水槽の大きさは直径9m12cmで、分水槽の中心から各水路へ分配される水の分配量は円筒の円周の長さ(中心の角度)で決められています。

【不思議の国ニッポン】不思議な円筒分水槽

東山円筒分水槽
ひがしやまえんとうぶんすいそう
Higashiyama Circular Tank Diversion Works

東山円筒分水槽

● 富山県魚津市東山
● あいの風とやま鉄道魚津駅からタクシーで12分
● 北陸自動車道魚津ICから4.5km
● 円筒分水槽は全国にありますが、富山県内には5ヶ所、魚津市内には東山円筒分水槽、貝田新円筒分水槽の2ヶ所設置されています

SMRT-TRIP編集部

旅の計画段階、そして旅先で、スマホを活用するために誕生した旅のサイトです。 スマートに旅ができるよう、編集部がお手伝いします。

注目の記事
旬の話題
最近の記事
ミニ特集・温泉
PAGE TOP